為替レポート
週末19日のニューヨーク外国為替市場では、日米金利差の拡大観測を背景とした円安・ドル高基調が継続し、円相場は1ドル=154円台後半で小動きとなった。イスラエルがイランへ報復攻撃を行ったとの報を受け、円は海外市場で一時153円台半ば付近に急伸。しかし、被害は深刻でなく、イランによる反撃の兆しもひとまず見られないとして、再び速いペースで154円台に押し下げられた。米市場入り後は、シカゴ連邦準備銀行のグールズビー総裁が会合で「今年に入り、インフレ鈍化ペースが停滞している」と発言。今週は、日米韓財務相会合の共同声明などを通じて急速な円安への懸念が示された一方、米国では連邦準備制度理事会(FRB)高官から利下げ先送りを示唆する発言が相次ぎ、金利差を背景とした円安・ドル高地合いは変わらなかった。