FF米長期金利

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FRBは11月1、2日の両日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を開催。短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を4会合連続で通常の3倍となる0.75%引き上げて、年3.75~4.00%にすることを全会一致で決定しました。利上げは6会合連続。

声明で、「金利目標の継続的な引き上げが適切」と前回までの表現を踏襲しつつ、今後の利上げペースの決定には「金融政策が経済活動や物価に影響を及ぼすのに時間差がある点を考慮する」と新たに加えております。

声明公表後の記者会見で、パウエルFRB議長はこれまでの引き締めが経済全体やインフレに及ぼす効果をにらみつつ、利上げペースを減速する「ある時点」は、早ければ次回12月の会合となる可能性があることを示唆。ただ、利上げ停止を議論するのは「極めて時期尚早」と明言し、利上げを継続する考えを改めて示しております。

また、強い雇用情勢や高インフレを踏まえれば「前回9月の会合の想定よりも政策金利の最終的な水準は高くなる」と明言しております。9月時点では、来年末までに年4.50~4.75%までの引き上げが予測されておりました。

目先は、10月米雇用統計に注目が集まりそうですが、市場予想では非農業部門就業者数が前月比20.0万人増と、前月(26.3万人増)から伸びが小幅鈍化する見通し。ただ、足元で労働需給の逼迫が緩む兆しは乏しく、20万人を維持すれば、米労働市場の堅調さを示す内容と意識されそうです。

 

Fedウォッチ(2022年12月)

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なお、CMEが公表している「Fedウォッチ」(11月3日時点)によると、12月のFOMCでFRBが0.75%の利上げを行うと43.4%(10月28日時点、48.0%)、0.50%の利上げを行うとの見方は48.2%(10月28日時点、52.0%)で、両者が拮抗しております。0.25%の利上げを行うとの見方も8.4%(10月28日時点、0.0%)ある様です。

 

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