粗糖

粗糖(Raw suger)の特徴

取引所:大阪堂島商品取引所

粗糖から精製したのが一般に知られている砂糖です。砂糖は天然甘味料の代表で、調理用、菓子材料、飲料水用などに消費されています。
粗糖の原料は、サトウキビとビート(甜菜)です。欧州など寒冷地ではビート、温暖な地域ではサトウキビが砂糖の原料となります。砂糖は世界各国で生産されていますが、大量に輸出できる国は限定されています。砂糖供給は天候に大きく影響されますが、需要は世界の人口増加に伴い毎年増加しているため、需給を安定させるには天候が順調に推移することが前提になります。また、サトウキビから燃料用アルコールが生産されるため、原油価格の動向にも左右されます。

「粗糖(Raw suger)」に関連するマーケット情報

価格変動要因

供給サイド

1.ブラジルの動向

世界一の砂糖生産国で輸出国がブラジルです。世界シェアは生産が24%、輸出に至っては50%近くを占めています。従って、ブラジルのサトウキビ生産の供給動向が砂糖相場のカギを握っているといえるでしょう。また、ブラジルではサトウキビを原料とした燃料用エタノール生産が盛んです。


2.インドの動向

世界2位の生産国インドの動向からも目を離せません。インドがブラジルと大きく異なるのは、生産量が安定せず、その年によって輸出国になったり輸入国になったりすることです。インドの人口は12億人と巨大なので、大型需要をカバーするような生産が確保できにくくなっており、不作の年は輸入国に転じます。


3.タイと豪州の動向

日本の主要な輸入国がタイとオーストラリアです。タイとオーストラリアはブラジルなどに比べると地理的に近いため、現物を手当てしやすいからです。しかし、天候不順などで生産量が減少すると、日本は他の砂糖生産国に買付先を変更せざるをえません。


4.欧州、ロシアの動向

ビートの主要産地は寒冷地である欧州とロシアなどです。ビートは土中で生育するため、干ばつ及び高温に弱いため、サトウキビ以上に生産は不安定です。

需給サイド

1.新興国の動向

砂糖生産の伸びが鈍化する一方で、需要は年々増え続けています。世界の人口は新興国を中心に増加しているため、消費量も拡大傾向にあります。特に、人口13億人の中国、12億人のインドの砂糖消費の伸びは際立っており、異常気象などで世界の砂糖生産が減少すると需給はひっ迫しやすくなります。


2.エタノールの動向

世界一の砂糖生産国ブラジルではサトウキビを原料にしたエタノールを生産しています。同国ではガソリンに混合するエタノールの比率を自由に変えられるフレックスカーが普及しており、サトウキビを砂糖向けとエタノール向けに配分しています。砂糖価格が高いとサトウキビの配分比率が高くなり、原油価格が高いとエタノール向けの配分比率が高くなります。


3.代替甘味料の動向

砂糖は肥満や虫歯の原因という見方があります。そのため、先進国では代替甘味料を使用する傾向がありました。しかし、天然素材の砂糖を見直す動きが出て、先進国の需要は持ち直しています。また、砂糖価格が高くなると、新興国を中心に代替甘味料の使用が増える傾向があります。

投機的な動き

ニューヨーク砂糖市場にファンドなど投機マネーが入ってくると、他の商品に比べて市場規模の小さい砂糖は高騰しやすくなります。そのため、ファンドなど投機マネーの動きを見守る必要があります。

主材料の発表予定

材料 発表予定 発表機関
世界砂糖需給予想 10月下旬、翌2月中旬、翌6月上旬、翌8月上旬 リヒト社(砂糖年度=9月~翌年8月)
世界砂糖需給予想 9月下旬、11月下旬、翌3月中旬、翌5月中旬、翌8月下旬 国際砂糖機関(ISO)(砂糖年度=10月~翌年9月)
世界砂糖需給予想 9月下旬、翌1月上旬、翌5月上旬 Fマン社(砂糖年度=10月~翌年9月)
世界砂糖需給予想 8月下旬、11月下旬、翌2月中旬、翌5月中旬 ザーニコフ社(生産=各国の砂糖年度、消費=1月~12月)
CFTC建玉報告 毎週金曜日NY市場取引終了後 CFTC

備考・注意・他

略称 正式名称
粗糖 粗糖とは、サトウキビから粗糖を生産する際に、精糖にまで精製される一歩手前の砂糖。各国とも国内糖業者保護のため精糖には高関税を課すなどして輸入を制限しているため、粗糖での貿易が主になる。なおビート糖は産地で精糖にまで精製されるため、粗糖とはならない。
バラ 粗糖のことをバラというのは、本船にそのまま積み込んで(バラ積み)運んでくるためで、袋詰めにされる精糖と区別して呼ばれた。

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