白金

白金(Platinum)の特徴

取引所:大阪取引所

日本では婚約指輪や結婚指輪など宝飾品としてのイメージが強い白金ですが、世界的に見ると、自動車触媒や電子機器など幅広い産業で活用されています。そのため、白金価格は世界の景気動向を敏感に映します。また、近年では白金ETFが登場、投資対象としても脚光を集めています。
供給に関しては、7割強(約140トン)を南アフリカに、1割強(約25トン)をロシアに依存しています。そのため、両国の生産動向、輸出動向が価格に強く影響する傾向があります。

「白金(Platinum)」に関連するマーケット情報

価格変動要因

供給サイド

1.南アフリカの動向

南アフリカは世界最大の白金供給国ですが、伝統的に労使紛争が起きやすいことや、電力供給が不安定なこと、鉱山の老朽化で時として鉱山事故が発生することなど、供給リスクを抱えている側面もあります。従って、南アフリカの情勢、鉱山動向などに注意を払う必要があります。


2.ロシアの動向

ロシアは世界第2位の白金供給国ですが、その供給はスポット売却が多いという特徴があります。従って、同国の白金売却は白金価格の波乱要因になりやすい傾向があります。同国の生産動向、経済状況には注意が必要です。

需給サイド

1.自動車触媒など産業向け需要

自動車触媒向け需要は自動車の生産や販売台数に左右されます。従って、日米欧や新興国の自動車市場に注意を払う必要があります。また、産業向け需要は軒並み世界の景気動向に左右される傾向が強いようです。


2.宝飾品向け需要

日本では古来から白金ジュエリーはポピュラーなものですが、現在では、欧米、さらには中国でも人気を集めるようになっています。特に、中国では白金の宝飾品の人気が高まっているといわれます。そして、宝飾品需要は価格の変動によって増減する傾向がありますので、白金価格の動向とそれに伴う消費動向の変化に注意が必要です。


3.投資需要

金や銀に比べると、白金の投資需要規模は小さいといえます。しかし、プラチナコイン、プラチナ積立などには人気があるほか、白金ETFの登場で、白金投資への関心は世界的にも高まっています。

投機市場の動向

金や銀に比べて白金の市場規模は小さなものですが、その分、大量の投機資金が流入すると、白金価格は波乱しやすいという特徴がありますので注意が必要です。また、大阪取引所は世界でも有数の白金市場であり、大阪取引所市場での投機筋や商社筋の動向も要注意です。

主材料の発表予定

材料 発表予定 発表機関
白系金属市場調査報告書 年2回(11月、翌年5月) JM
Platinum&Palladium Survey 年1回(5月) GFMS
CFTC建玉報告 毎週金曜日NY市場取引終了後 CFTC
輸入通関実績 毎月下旬 財務省

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